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鍵屋のブログ

海外の最新セキュリティ関連情報を中心に、趣味のスポーツの話題なども取り入れて、皆さんのお役に立つような情報をお届けしたいと思っています。

AI万能神話の影 - 防犯対策に必要な最新技術

凶悪化するロシアの独裁者を阻止できない無力感の中、初夏を迎えようとしています。
世界がパンデミックから復活しようとしている最中、全くもって不要な暴挙です。
私たちにも無縁のことではありません。
引き続き、ウクライナの人々の無事を祈り続けたいと思います。

明らかにAIがブームとなった感は、このところやっと落ち着き始めた気がします。
AIという言葉を口にするだけで高揚するマーケティング的な使われ方も、体感的にだいぶ少なくなっています。
狂った権力者の野望を予見して戦争を防止することもできず、何が人工知能は万能だ!という八つ当たりもしたくなりますが、それが可能な世界はSF的には相当暗黒になるはずです。

効率的にAIが活用ができる監視システム近未来SF的な防犯対策ではありませんが、私たち物理的セキュリティ対策を行う者にも、AIは随分と身近な用語になっているのは事実です。
では、巷でさかんに取り上げられているようなAI導入が、私たちの防犯対策にも必要不可欠なものとなるのでしょうか?
防犯カメラのビデオ映像の例から、そんな疑問に答えている記事が以下にありました。

Is AI really necessary for video surveillance?
https://www.ifsecglobal.com/video-surveillance/is-ai-really-necessary-for-video-surveillance/

結論から言うと、AIの導入が重要だとされる監視カメラであっても、当然ながら必要不可欠なものではないとされています。
その理由として、データ分析によって十分機能する既存のシステムが数多くあることが上げられています。
一般的には、最新のビデオ解析でかなり良い精度を得ることができる、ということのようです。

ただ、そういった従来のビデオ解析では、例えば木の枝を誤って侵入者と判断したための誤報などが起きやすく、そのせいでユーザーが使わなくなってしまうような事例があるそうです。
AIの導入はそういった誤報を減らし、監視オペレーターが犯罪や不審な行動をよりよく検知できるようになるという利点がある、と述べられています。
とは言え、その精度が100%になることはないので、AIベースのビデオ監視システムの精度に関して非現実的な期待をして、それが組織の真の問題から目をそらすことにもなりかねない、という警告もされています。

例として「某大手スーパーマーケットでAIシステムを導入し、30万人分の顔データを使い酒やタバコを買う客の年齢を確認しなくても良いことになっている」という話は、腑に落ちるものでした。
プライバシー問題はさておき、そもそも顔からその人の年齢を推測し、それをシステムに教え込んでAIを鍛えるのは人間なので、まずそこが正確ではないというのは私たちAIの素人でも気が付く問題点です。
更に専門家は、30万人分の顔データはデータセットとしては小さすぎて十分な精度が出せない、と指摘しています。

「結局、AIなんかセキュリティシステムには不要じゃないか!」というと、勿論そんなことはありません。
それでは、どういった場面でAI導入の防犯用のビデオ監視システムが必要になるのか?という事も、この記事の中で説明されています。
興味深いAIの活用例として、既にイギリス国内の300以上の小売店に導入済だというシステムが紹介されています。
AIは、必ずしも大規模組織や厳重なセキュリティシステムに使われれるわけでは無いようです。

これからますます人口が減り、労働環境も改善する必要がある日本です。
確かに、ビデオモニターで24時間昼夜問わず監視を続けるような過酷な労働条件下の警備の仕事は、ある程度自動化されたシステムに置き換えることが必要になるでしょう。
しかしそれは、これから徐々に移行されることが期待される話です。

今現在、防犯対策にAIが導入できないことは問題にはなりません。
既にある技術を使った防犯機器を、是非セキュリティ対策に役立てて下さい。

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2022/04/29        キープランナー 代表   |    タグ:防犯カメラ , 入退室管理 , セキュリティ

玄関ドアに潜む危険 - 鍵以外の防犯対策

サッカー日本代表は、何とか次回のワールドカップ出場を決めました。
おかげでカタールW杯の楽しみが減らずにすみました。
どの国の試合も十分面白いとはいえ、自国を応援できなければ寂しい大会になることは間違いありません。
予選は何かと疑問が多い戦い方だった代表チームが、本番をどのように戦っていくのかが注目になるのでしょう。

玄関ドアの覗き穴にも防犯対策が必要!そうこうしているうちに、新年度も目前になりました。
私たちの地元横浜でも、桜の満開時期を迎えています。
しかし、新型コロナウィルス感染再拡大の懸念が消えたわけではありません。
加えて世界中が大変だというこの時期に、ロシアの独裁者の前時代的な妄想によるウクライナ侵攻のせいで、日本の私たちにも様々な影響が出てきています。

言うまでも無く、理不尽に命を奪われるウクライナの市民や子供たちに比べれば、私たちが受ける経済的な被害など小さな犠牲です。
ゼレンスキー大統領の国会演説は、その事実を私たち日本人が常に思い起こすことのできる見事なものでした。
とはいえ、実際に様々な場面で困難な状況が発生していることは確かです。
必然的に犯罪の増加が懸念されています。

侵入窃盗は不景気下で増える犯罪の一つでしょう。
春の防犯対策として私たち鍵屋の恒例の呼びかけですが、新居の鍵の取り換えは必須です。
空き巣のターゲットになりがちな弱点を放置するのは危険なことです。
在宅勤務の増加や移動が不要になり、引っ越しの数自体減少していますが、防犯対策の必要性は決して減ることはありません。

在宅率が増えていることと無縁ではないかもしれませんが、最近また増えている犯罪があるようです。
それは、住宅の玄関ドアに付いている覗き穴を外から覗き込むという、以下の記事にあるような犯罪です。

玄関ドアスコープ、外からの盗撮相次ぐ…単眼鏡悪用手口がネット拡散(読売新聞 2022.2.7)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220207-OYT1T50182/

経済的な理由から発生してる犯罪とは言えないかもしれませんが、これは随分昔からある手口です。
この際ドアスコープの代わりにホームモニターやインターホンを設置するというのは、私たちのような防犯対策業者的に依頼があった場合の正統派の選択です。
しかし、実は誰でも簡単に即座にできる対策があります。

要は家の中を見えないようにすれば良いので、ドアの内側からドアスコープをカバーするだけでOKです。
紙とテープを用意して、内側からは紙を上げて見ることができるようにカバーを付ければ完成です。
ドアスコープを取り外す必要はありませんし、特殊な機器を購入する必要もありません。
見た目が気になるようなら、様々な種類のドアスコープカバーも市販されています。
鍵以外の玄関ドアの防犯対策も是非お忘れなく!

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2022/03/31        キープランナー 代表   |    タグ:インターホン , ホームモニター , ロック , , セキュリティ

鍵屋の怒り再び - 悪徳防犯対策業者の所業

ロシアによるウクライナ侵攻に世界中が憤慨しています。
日本の船舶も攻撃による被害を受けたという報道もあり、全くもって他人事ではありません。
時代錯誤も甚だしい軍事行動を、国際社会が許すはずがないのは当然です。
むしろ、独裁者のような年寄りの野望のために未来を犠牲にするロシアの若者たちこそ、許してはならない暴挙でしょう。
ウクライナの人々がなんとか無事に生き延びてくれることを祈るばかりです。

21世紀とは思えない暴挙に言葉を失う中、私たち鍵屋にとっては更に怒り心頭な以下のニュースがありました。

「鍵のレスキュー」停止命令 クーリングオフ応じず―消費者庁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022501354&g=soc

具体的な名前にピンと来なくても、以下のニュース動画にあるホームページのデザインを見て、被害に遭ったことが判明する事もあるかと思います。

鍵修理業者2社に消費者庁が一部業務の停止命令
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6004726.html

信用できる鍵屋を選んで下さい!詐欺や悪徳商法の被害者に対して、往々にして自己責任のような理論を振りかざす人々がいますが、どう考えても悪いのは悪事を行う者です。
そしてこの件に関しても、自己責任論は的外れな批判です。
はっきり明示されている金額を目安に仕事を頼んだ人々は、一刻も早く困った事態を解決するために、私たちのような鍵屋に助けを求めただけだったはずです。

報道では概要のみ伝えられていますが、消費者庁のサイトには、以下のようにしっかりと全容が公開されています。

「鍵のレンジャー」、「鍵のレスキュー」、「鍵の出張24時間センター」、「鍵の110番24時間」、「鍵のラッキーセブン」、「カギの24時間救急車」、「カギの110番」、「鍵の110番救急車」と称して行われる鍵の開錠・修理等に関する役務の取引に関する注意喚起
https://www.caa.go.jp/notice/entry/027673/

更に詳しいニュースリリースも、以下のPDF書類で読むことができます。

「鍵のレンジャー」、「鍵のレスキュー」、「鍵の出張24時間センター」、「鍵の110番24時間」、「鍵のラッキーセブン」、「カギの24時間救急車」、「カギの110番」、「鍵の110番救急車」と称して行われる鍵の開錠・修理等に関する役務の取引に関する注意喚起
https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_policy_cms103_220225_01.pdf

この文書から、上記のタイトルにもある8つの事業者は、実は全て一人の人物によって運営されていることが分かります。
恐らくネット検索の上位に表示されることも意識した業務形態だと推測できます。
そして、この悪質な取引に対する2月24日付けの業務停止命令が、6か月であることも分かります。

再び「鍵屋」と称する不届きものがはびこることの無いように、悪徳鍵屋関連の記事に注目した過去のブログのリンクを再度掲載することにします。

Googleで誰でも鍵屋︖ - 即席セキュリティ・プロにご注意
このブログは2016年のものですが、既にこの手の手法が問題になり始めていることが分かります。

続いて、新型コロナウィルスのパンデミック最中に多発している事件に関するブログです。
防犯対策のプロ選び - 悪質な鍵屋を避けるには
コロナ禍の防犯関連詐欺 - 偽鍵屋の所業(1)

新しい鍵を手に入れようとしただけで損害を受けるのは、全くもって理不尽な事です。
とはいえ、どうやってしっかりした鍵屋を見つけたらよいのか分からず、困っている方も少なくないと思います。
どうかこの過去ブログの記事を参考に、「自称鍵屋」からの被害を避けて頂きたいと思います。

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2022/02/26        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , 電気錠 , セキュリティ

2022年の防犯対策 - 物理的セキュリティのトレンド

私たちの地元横浜や東京では、昨年末から寒さが続いています。
新型コロナウィルスの感染状況も相変わらずです。
新年を迎えて「今年こそは」の勢いがいま一つ盛り上がらない上に、世界情勢も不穏になりつつあります。
目前の北京オリンピックまでは、当面の緊張状態がエスカレートすることは無いのかもしれません。
とはいえ楽観視できない不安要素だらけの日々を無事に生活するためにも、私たちは防犯対策作業を続けています。

今年の物理的セキュリティ対策のトレンドは?昨年末には、2021年のベストな防犯機器に関する記事に注目してみました。
そして2022年最初に取り上げるのは、今年の防犯対策のトレンドの話題です。
以下の記事には、私たちが専門的に行っている物理的セキュリティ対策に関して、今年のトレンドになると想定されている6項目があげられています。

Axis Communications | Six top trends for the physical security sector in 2022
https://securityonscreen.com/axis-communications-six-top-trends-for-the-physical-security-sector-in-2022/

北欧のセキュリティ機器メーカー・アクシスコミュニケーションズ社のCTOによる、今年のトレンド・トップ6が、以下のような項目毎に解説されています。

1. ハイブリッド環境間の接続
監視という防犯対策も、ネットワーク接続がデフォルト化した今となっては、様々な環境を組み合わせたハイブリット型になる、ということのようです。

2. サイバーセキュリティの新しいデフォルト
防犯対策機器のネットワーク接続時には、ゼロ・トラスト・アプローチがデフォルトになる、というものです。
さまざまなチェックや検証が「あればいい」ものから「なければならない」ものへと変化している、と述べられていますが、これは新型コロナウィルス感染の流行により、公衆インターネットを介してリモート接続されるデバイスが増加したことも要因の一つとされています。

3. 何から何まで認証する
ビデオ映像の改ざんや編集が巧妙になってきているため、監視カメラ映像の真正性がより定期的に問われるようになる可能性がある、ということのようです。

4. AIが定着し、受け入れられる
AIはもはやトレンドではないという意見も多いだろうが、AIを倫理的かつ偏りなく導入するための取り組みに更に注目が集まることを期待する、と述べられています。

5. 媒体としてのCOVID-19
アクセスポイントでの非接触技術の使用などが、ビジネスとテクノロジーの観点から見たパンデミックの長期的影響として例にあげられています。
「新型コロナウィルスがあるから」ということで、新しい物事や仕組みが登場し続けるという予想のようです。

6. 5Gの普及
5Gネットワークは、ビデオ監視に真の可能性を示し、サイバーセキュリティの観点から特別な利点をもたらす可能性がある、と述べられています。

最後にまとめとして、全てのトレンドは持続可能(サステナビリティ)であるかどうかという点を重要としているのが、北欧のビジネス視点らしい気がします。
もっとも、日本でもSDGs自体がビジネス全般の流行となっている傾向はあります。
セキュリティ業界でも、SDGsを求めるユーザーの姿勢が、使い捨て的な防犯機器の信頼性や耐久性といった問題を浮き彫りにする良いきっかけになるのかもしれません。

製造元も定かではない安価なDIYセキュリティ機器でさえ、ネットワーク接続がデフォルト化されている今日です。
そして今、世界が不穏な空気に包まれつつあります。
記事の冒頭に述べられている「技術利用における信頼の構築」という言葉が、今年のセキュリティのトレンド・ワードとなるのかもしれません。

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2022/01/30        キープランナー 代表   |    タグ:サイバーセキュリティ , スマートフォン , 防犯カメラ , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

2021年のセキュリティ - ベストな防犯機器製品は?

2021年最後の日になりました。
新型コロナウィルスの変異種の脅威に直面しつつ年末を迎えることになるとは想定外でした。
しかし、こんな一年も一年です。
振り返ってみれば、役に立つことがあるかもしれません。
インターロック
早速、毎年恒例の今年の防犯対策新製品のトップ20が掲載された以下の記事を見てみることにします。

Best of 2021: 2021’s Top Products
https://www.locksmithledger.com/home/article/21244218/best-of-2021-2021s-top-products

新製品ランキングの前には、部門別に今年のベスト製品がリストアップされています。
アクセスコントロール部門、メカニカルロック部門、鍵・ツール・機器部門と、それぞれのカテゴリー別で、リンク先のページに今年もっとも優れていたとされる製品が取り上げられています。

このカテゴリー分けでも分かる通り、IT技術やスマートフォンが進化したからと言って、私たち鍵屋の仕事全てが電気化やネットワーク化に基づいている、というわけではありません。
鍵屋と言えば一般の人々が思い浮かべる、いわゆる「普通の鍵」は健在です。
その証拠にメカニカルロック部門の記事には、「最新の業界レポートによると、回答者の87.2%が機械式のドア錠を在庫・販売していると答えており、次点の電気錠よりも43%近く多い」というデータが紹介されています。

とは言え、この新型コロナウィルス騒動を引き金とした非接触型防犯機器に対する需要に拍車がかかり、防犯機器全般が益々電子化されているのは間違いありません。
具体的にどんな製品がどう優れているのかといった解説を読むと、これからの防犯対策機器のトレンドが見えてくる気がします。

希望に満ちた年明けを望む雰囲気ではないかもしれませんが、泣いても笑ってもあと数時間で新しい年になります。
パンデミックの終息と皆さまの安全を願いつつ、 これにて年末のご挨拶とさせていただきます。
どうぞ来年もよろしくお願いいたします。

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2021/12/31        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , スマートフォン , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

ITセキュリティ対策は他人事? - サイバー攻撃の実態

新型コロナウィルスの感染拡大は収束傾向か?と思う間もなく、またもや新たな変異種が見つかったようです。
正直うんざりな気分ですが、私たちにできることは限られています。
師走も近づく中、とにかく気を緩めずに日々の防犯対策作業を行っています。

この新型コロナウィルス騒動で、医療機関の重要性が再認識されています。
以前から時々触れていますが、私たちは、病院のような施設に対しても物理的な防犯対策作業を行っています。
病歴などの重要な個人情報の取扱いに加えて、外部からの脅威に対応するため、防犯カメラや入退室管理システムの導入と連動する電気錠の設置など、私たちの作業としてはお馴染みの物理的セキュリティ対策が主な項目です。

サイバー攻撃に対応するセキュリティ対策しかし、このところ日本国内の医療機関でも、以下の毎日新聞の記事にあるような深刻なITセキュリティ関連の事件が発生していることが明らかになり、私たち物理的セキュリティの専門家にとっても心配な状況です。

サイバー攻撃「もはや災害」 地域の中核病院、長期化に頭抱え
https://mainichi.jp/articles/20211112/k00/00m/040/128000c

今年も何度か報道されていますが、海外では既に多くの同様のサイバー攻撃が発覚しています。
ネットワークで世界中とつながる日本の私たちにとっても、サイバー犯罪は対岸の火事ではありません。
そして、日本の病院にも到達したランサムウェアが、今のところ今年最大のサイバーセキュリティ脅威だと述べられているのが以下の記事です。

Report: Ransomware Biggest Cybersecurity Threat So Far in 2021
https://securitytoday.com/articles/2021/10/04/report-ransomware-biggest-cybersecurity-threat-so-far-in-2021.aspx

毎日新聞の記事のタイトル通り、ランサムウェアによる攻撃は、もはや災害の域にあるのかもしれません。
多くの企業や店舗経営者は、病院が標的になるようなサイバー攻撃は、自分たちのような小さな組織には関係ないと考えがちです。
しかし以下の記事では、小売業やレストラン、ホスピタリティ関連企業の31%がデータ侵害を経験している、というコーネル大学の調査が紹介されています。

Research: 31 Percent of Retail, Restaurant and Hospitality Companies Have Experienced Data Breach
https://securitytoday.com/Articles/2021/11/15/Retail-Data-BReach.aspx

サイバーセキュリティ対策は、ランサムウェア以外の攻撃に対しても必要です。
それは、防犯カメラの設置やシリンダー錠から電気錠への交換など、物理的セキュリティ対策が様々な犯罪に対して、それぞれに対応した防犯機器を必要とするのと同じことです。
営業中の万引き犯には万全のセキュリティ対策済みだが、閉店後の侵入窃盗への防犯対策は皆無という店舗など存在するとは思えません。
物理的セキュリティ対策同様、サイバーセキュリティも多種多様な犯罪を念頭に対策することが求められています。

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2021/11/30        キープランナー 代表   |    タグ:災害 , サイバーセキュリティ , セキュリティ

防犯機器も適材適所 - アクセスコントロールと鍵

コロナ後を目指して、世界が再び動き始めています。
不安要素が完全消滅したわけではないけれど、いつまでも歩みを止めたままではいられないのが実情です。
私たち鍵屋も、パンデミック以前の生活の復活に向けて少しづつ活動を続けています。

鍵とアクセスコントロール振り返ってみれば、日常生活の小さなことや働き方など様々な変化がありました。
変化に対応するためにも、改めてセキュリティ対策を見直してみるのも良い機会だと思います。

この新型コロナウィルス騒動の最中、私たちが特に活用をお勧めしていたのは、非接触型のアクセスコントロールシステムです。
しかし、そもそもの話として従来からの物理的な鍵を使った出入口と、私たちがお勧めしているアクセスコントロールは、いったい何がどう違うのか?
そんな基本的なところから見直してみてはどうか、という事で参考になるのが以下の記事です。

Access control vs. traditional locks: which is better & how?
https://www.sourcesecurity.com/insights/access-control-traditional-locks-co-6184-ga.1633620003.html

アクセスコントロールと従来からの鍵はどちらがどのように優れているのか?というタイトルですが、それを知るためには、まず双方の機能を理解する必要がある、と述べられています。
そしてこの記事を読めば、電気錠が今までの鍵より優れている点や、アクセスコントロールシステムと新しい施錠メカニズムの違い、そして生体認証技術が最も優れたアクセスコントロールシステムであることが分かるはずだ、と書かれています。

実際のところセキュリティの専門家であっても、何が一番優れているかは見解の相違があると思います。
しかし、一般の利用者でも、ここに書かれているような基本的な機能や仕組みを理解して損はありません。
例えば、従来型の物理的な鍵を使ったいわゆる機械式ロックは、手頃な値段だというのが唯一の利点なので、高度なセキュリティを必要とされない場合には役に立つ、という説明があります。
ここに解説されている鍵とシリンダー錠のような仕組みが分かっていれば、その理由も納得いくものになるはずです。

同様に、最近私たちの取扱いの主流となっている最新の電気錠や入退室管理システムについても、その機能や仕組みの説明があります。
新世代の電気錠とはどういったものか、そしてアクセスコントロールとは何なのかといった基礎的な情報が、簡潔にまとめられています。
これらを踏まえれば、生体認証の利点は、非接触で新型コロナウィルス感染防止対策になるというだけでは無い、ということも理解し易くなると思います。

設置が簡単でコストも抑えることができる最新のセキュリティ機器は何なのか?
なぜその防犯システムがその場所には最適なのか?
現状のセキュリティシステムを何が何でも新しくする必要は無い、という結論に至る可能性もあります。
是非、納得した上でのセキュリティ機器の導入を検討してみて下さい。

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2021/10/31        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

コロナ後を見据えるセキュリティ(3)- 非接触+パスワード不要

新型コロナウィルス感染拡大防止のための緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が、今月で解除されるという発表がありました。
以前の生活が戻ることは大歓迎ですが、日本よりも事態が先行している欧米の状況を聞き及ぶにつけ、引き続きリバウンドを避ける努力が必要なようです。

同じく政府関連の報道で最近目に留まったのが、サイバーセキュリティ戦略本部の会合で「次期サイバーセキュリティ戦略」案を決定したというものです。
重要なインフラへの攻撃など、今後3年間、国家レベルの脅威に対抗するための指針となる資料は、内閣サイバーセキュリティ センター(NISC)サイトにある以下のPDF書類で読むことができます。

次期サイバーセキュリティ戦略(案)
https://www.nisc.go.jp/conference/cs/dai31/pdf/31shiryou01.pdf

私たちのような中小企業に対しては、デジタルトランスフォーメーション(DX)と共にサイバーセキュリティも推進する旨が記載されています。
これは、私たち物理的セキュリティの専門業者から見ても、なかなか難しい部分だと思います。

(TBS)タッチレス・バイオメトリック・システムが標準になる時代最近目にした「パンデミック収束後もバイオメトリクス認証が活躍し続ける」という以下の記事では、サイバーセキュリティも生体認証が選ばれる理由の一つに含まれています。

Biometrics are here to stay long after the pandemic
https://www.securityinfowatch.com/access-identity/biometrics/article/21239441/biometrics-are-here-to-stay-long-after-the-pandemic

この記事では、タッチレステクノロジーは新型コロナウィルス感染の流行から発生したトレンドで、そのタッチレス認証方式として最善なのが生体認証なのだ、という意見が述べられています。

まず最初に、生体認証技術はボタンを押したり何かに触ったりしなくても、顔や声、虹彩から個人を瞬時に認証することができるので、許可された人が迅速に通過でき、複数の人々が共有する接触部分を減らしたり無くすこともできる、という利点があげられています。

この部分は、前回注目した東京オリンピック・パラリンピックにバイオメトリクスが採用された理由に重なります。
大勢の人々が短時間に非接触で認証できるアクセスコントロールに生体認証が最適だという点は、誰もが納得できる部分でしょう。

そして、世界的に多発しているデータ侵害や個人情報の盗難など、パスワードベースの認証方法で発生する被害を防ぐ事もできる、という利点があげられています。
パスワードを盗むことや推測することに長けたハッカーや詐欺師に対しては、パスワードのように自分が知っていることや、キーカードのように自分が所持している物とは違い、自分の身体的特徴を使うバイオメトリクスは、現在使用されている従来の方法よりもはるかに優れたセキュリティメカニズムとして機能する、ということのようです。

この辺りについては、専門家の中でも様々な意見がある部分だと思います。
記事内では一般的な生体認証システムの仕組みについても触れられており、セキュリティ上問題が無いようになっている、と説明されています。

更には、空港、入国審査、大規模イベント、オフィスのフロントデスク、医療機関など、今後生体認証システムが活用されると思われる場面も例として取り上げています。
その活躍が予測されるのは、非接触で高速処理と厳格なセキュリティが求められる一部の限られた現場ではないようです。

生体認証方式は、既に様々な防犯機器メーカーの非接触型入退室管理システムに採用されており、鍵屋の私たちにも珍しいものではありません。
苦戦が予想される日本のサイバーセキュリティの推進にも、バイオメトリクスが一役買うことができるのか?
その行く末に興味を持ちつつ、防犯対策作業に勤しむことにします。

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2021/09/30        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , サイバーセキュリティ , スマートフォン , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

コロナ時代のセキュリティ(8) - オリ・パラの守り方

オリンピックが無事終了しました。
私たち鍵屋には、緊急事態宣言下といっても中断できない防犯対策作業があります。
残念ながら自宅で観戦三昧とはいかなかったのですが、それは私たちに限ったことではありません。
首都高も1,000円増しで交通量を減らす目論みだったようですが、仕事の車両は関係ないので、オリンピック期間中もいつも通りの渋滞ぶりでした。

そして先週、パラリンピックが開幕しました。
厳しい残暑の中、活躍を続けるパラリンピアンたちには驚かされるばかりです。
セキュリティ業界では、煩雑な鍵が不要なタッチレスの電気錠など、障がいのある人にとっても日常生活の助けになるような、便利な防犯対策機器が開発されています。
しかし、超人的なパラリンピックの選手たちを見ると、そういった最新の防犯機器は、むしろ老化や日頃の不摂生が積もり積もった五体満足なはずの私たちこそ必要なようです。
色々な意味で貴重な大会なので、つくづく無観客開催が残念でなりません。

顔認証システム搭載の非接触型防犯機器ところで、一般の観客無しで関係者も制限されたとはいえ、オリンピックもパラリンピックもセキュリティが不要になったわけではありません。
先日のデジタル改革相による不穏な発言のおかげで、NEC社が今回の大会のセキュリティシステムを担っている事が、世間一般にも広く認知されたと思います。
数年前ですが、東京2020オリンピックには、NECが開発した非接触の顔認証システムが導入されるということが発表されています。
以下がその概要です。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会にNECの顔認証システムを納入
https://jpn.nec.com/ad/2020/op/face-recognition/

期せずして新型コロナウィルス感染防止に一役買っている非接触型防犯機器ですが、この顔認証システムは、実際どのように使われているのでしょうか?
今までのオリンピックのように会場の様子を詳しく報道されることもなく、使われている防犯対策機器などは、テレビ画面の片隅で目にする機会もありません。
選手村の食堂や部屋の窓から見える夜景とは違い、セキュリティチェックの様子が選手たちのSNSにアップされることもありません。

何かと変更された予定が多いはずなのが、今回のオリンピック・パラリンピックです。
こういったセキュリティシステムが本当に稼働しているのかどうか、気になる人もいると思います。
そこで、東京2020オリンピック・パラリンピックの公式文書を見てみることにしました。

オリンピックの公式ライブラリー内には、まだ東京オリンピック関連の文書が掲載されていないようですが、ドイツの障がい者スポーツ協会(DBS)のサイトに以下の公式資料がありました。

Athletes and Team Officials Guide(リンクがいつまでアクセス可能かは不明です。)

このガイドの13ページには、IDカードの使用に関する説明があります。
そして53ページには、そのIDカードと顔認証システムを使ったアクセスポイントでのセキュリティチェックの説明があります。
その中には、IDカードに搭載されているICチップを読み取り、データベースに登録されている情報から顔認証をする、という仕組みも解説されています。

この文書から、今回のオリンピック・パラリンピックでは、当初の予定通りカードと顔認証の二重のチェックでアクセスコントロールを行っているらしいことが分かります。
処理スピードをアップするための導入は、参加人数の制限によって期待されたほどの効果ではなかったかもしれません。
しかし、人と人との接触を減らすという意味では、非接触で高速なセキュリティチェックは、有効な新型コロナウィルス感染防止対策になっているのかもしれません。

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2021/08/31        キープランナー 代表   |    タグ:入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

コロナ後を見据えるセキュリティ(2)- 上空からの危機

専門家の予測通り、新型コロナウィルスの感染者数が増加しつつあります。
私たちの地元神奈川県も、再び緊急事態宣言が発令されそうな気配です。
そんな中で行われている東京2020オリンピックですが、始まったからには、日本人選手を応援しないわけにはいきません。
彼等全員が、最後まで無事に全力で戦えることを祈るばかりです。

対ドローンセキュリティさて、何かと話題の尽きないオリンピックの開会式ですが、ドローンによる演出は、おおむね高評価だったようです。
経済ニュースなどによれば、ドローンの活用は各方面で注目されているようです。

以下のセキュリティ関連記事にも、活発化するドローンの利用例があげられています。
そして、それに対するセキュリティ対策強化の必要性についても述べられています。

Post-COVID drone activity urges need for smart airspace security programmes
https://www.ifsecglobal.com/borders-infrastructure/post-covid-drone-activity-urges-need-for-smart-airspace-security-programmes/

私たち鍵屋のような防犯対策業者には、今のところ上空のセキュリティ対策は無縁に見えます。
しかしかつては、サイバーセキュリティも鍵屋には無縁の防犯対策でした。

この新型コロナウィルス騒動の収束後の世界では、様々な変化が予想されています。
セキュリティ業界も例外ではありません。
人間が物理的に関与しない、接触の必要がないセキュリティ対策として、私たち鍵屋も更なるハイテク化への対応が求められて行くことでしょう。

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2021/07/31        キープランナー 代表   |    タグ:セキュリティ