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鍵屋のブログ

海外の最新セキュリティ関連情報を中心に、趣味のスポーツの話題なども取り入れて、皆さんのお役に立つような情報をお届けしたいと思っています。

小売業の防犯対策 - 実店舗はサイバー空間の侵入口?

先日、3年ぶりに日本で開催されたMotoGPで、Moto2に参戦中の小椋選手が今季3勝目を挙げました。
年間チャンピオン争いに注目なのは勿論ですが、久々に登場したGPライダー級の風格あるみごとな戦いっぷりは盛り上がります。
撤退するスズキの炎上や、ライダーもマシンも日本勢の無いMotoGPの表彰台は残念でしたが、残り4戦の小椋選手の活躍に期待しています。

巷ではスポーツ以外にも様々なイベントも増え、経済が本格的に動き出してきました。
全世界的に景気が下降傾向とはいえ、人々が実際に外に出て活動する機会は確実に増えています。
今まで大変な思いをしていた商店などに活気が戻ることは嬉しい限りです。

実店舗がサイバー犯罪の入口に?コロナ禍で実店舗の売上が望めない分を、Eコマースでなんとか補ったという各種販売業者も多いと思います。
当然ながらセキュリティ対策などという、腹の足しにならないどころか更なる出費につながる作業に目を向ける余裕はない、というのが現実かもしれません。
そんな小売業界向けに、小売店は今まで以上にサイバー犯罪に対して脆弱だ、という警告をしているのが以下の記事です。

Why retail stores are more vulnerable than ever to cybercrime
https://www.ifsecglobal.com/cyber-security/why-retail-stores-are-more-vulnerable-than-ever-to-cybercrime/

サイバー犯罪と小売業といえば、攻撃対象になるのはオンライン販売を行うWEBサイトで、必要なのはそのためのサイバーセキュリティだと思われている、という主張は納得でしょう。
しかしこの記事では、ネットショップと共に実店舗を持つ小売店の場合、実はその店舗もサイバー犯罪の脅威から守る必要があることを警告し、それはなぜなのかを解説しています。

実店舗とオンラインストアは、一見別々のものに見えてもシステム上でつながっている場合があります。
更に店舗内では、IoTであらゆるものがネットワークでつながっている可能性もあります。
その中には、私たちが物理的セキュリティ対策として使う防犯カメラやアクセスコントロール用の防犯機器も含まれます。
そして、実店舗自体がサイバー犯罪者の標的になる可能性は低いという認識から、通常店舗内のサイバーセキュリティは弱いため、実店舗はサイバー犯罪を試みる者たちにとっては格好の侵入口となり得る、というのがこの記事の指摘です。

それ以上に厄介な問題だと思えるのは「シャドー IT」とされているものです。
シャドー ITとは「IT チームによって承認されていない各種ソフトウェアやアプリケーションの使用」という説明があります。
スタッフが業務上で自分のスマホなどを使うことを求められる店舗では、これが大きな問題になるとされています。
セキュリティ上問題のあるアプリをインストールしていたり、システムに欠陥のある古い機種を使っていても、果たして店舗のセキュリティ管理者がそれを確認しているでしょうか?
ほとんどの場合、サイバー犯罪の入口になる可能性と利便性を秤にかけることすらしていないでしょう。
セキュリティより迅速な接客が優先される事情についても書かれていますが、それはキャッシュレス決済やポイント還元など、様々な場面が想定できる日本でも同様です。

小売店がリスクを軽減するためにできる事で重要になるのは、スタッフのトレーニングだと述べられています。
そして、サイバー犯罪を防止するための各自の役割を全員が理解できるようにすることが最重要事項だろう、と締めくくられています。
これは、もっと日常的な防犯対策に置き換えて考えてみれば分かりやすいかもしれません。
例えば店舗のスタッフ研修で、閉店時には出入口の施錠を忘れないように念を押されたり、そのために電気錠の使用方法を覚えたりといった事と同じことでしょう。

店舗のセキュリティ対策と言えば、私たちのような物理的防犯対策の専門家による防犯機器の設置など、それなりの出費が必要と思われるかもしれません。
しかし、記事の最後にあるようなスタッフに対する防犯対策教育は、新たな防犯機器の購入も不要で、大きな負担を避けることができる対策です。
そしてそれは、サイバー上であろうと実世界であろうと効果を発揮するはずです。

セキュリティ対策は、目先の利益を得るための業務ではないかもしれません。
しかし、損失を抑えるために確実に必要な作業です。
繁忙期を迎えれば、本当に忙しい事を理由に防犯上の脆弱性は放置されてしまうのが必然です。
経済活動復活の本番を迎えるまでの猶予の時間を、セキュリティ対策に費やすことは決して無駄ではありません。

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2022/09/29        キープランナー 代表   |    タグ:サイバーセキュリティ , 防犯カメラ , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

数値から見る犯罪事情 - 防犯対策にもデータ分析

あっという間に8月も最終日です。
猛暑が去ったわけではありませんが、子供たちの夏休みは終了です。
新型コロナウィルス感染拡大も収まらず、安心して学校や会社に向かうことができない日々が続きます。
日常生活には物価高や物不足が影を落とし、国外には戦いを好む大国の愚かな指導者が君臨しています。
社会的に不安が広まる中、犯罪の増加は不可避に見えます。

私たちの行う防犯対策が効果を発揮するのは嬉しいことですが、それを必要とする社会は望ましいものではありません。
特に若者たちには、世界平和の理想を追い続けて欲しいと思います。
そのためにも命あっての物種です。
つい先日のニュース報道で、窃盗犯と鉢合わせたという被害者の話を耳にしました。
まずは自らの身の安全を守るために、私たちのような防犯対策の専門家を活用してもらいたいと思っています。

犯罪統計から考える防犯対策通常ここでは、主に海外のセキュリティ関連メディアや防犯対策専門サイトの記事を取り上げています。
しかし今回は、全くかけ離れた以下のサイトの記事を見ることにします。

日本の犯罪検挙率の実態 大阪の犯罪遭遇度が突出して高いのはなぜか
https://www.moneypost.jp/942389

一目瞭然の少々マニアックな内容です。
今の不穏な社会の空気が、このような犯罪関連データを元にした話題を女性向けの雑誌に取り上げさせたのかもしれません。
このところどんな分野でも、特にAIを使ったデータ分析が流行りですが、この記事でも犯罪に関する数値を元に分析が行われています。

統計上の数字の有効性については、様々な意見や見方があるのは事実です。
実際、どこの地域のどんな種類の犯罪でも、目に見える数値だけでその実態を把握することは不可能でしょう。
記事に登場する犯罪学者の解説も、当然そういった事実をふまえていますが、内容は分かりやすく読むことができます。

物理的防犯対策を専門に行う私たちに興味深い点は、タイトルにある犯罪検挙率ではありませんが、ここに書かれている街並みや景観、社会生活などと犯罪との関連性の考察は、専門外の人々も納得できる部分だと思います。
防犯対策として私たちが行う施錠設備や監視カメラの設置は、まずはそういった現状の把握から始まります。
そしてそれは、手軽にできるDIY防犯対策との違いの一つになっています。

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2022/08/31        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , 防犯カメラ , セキュリティ

防犯対策と悪徳商法 - 鍵屋の怒り収まらず

北米開催の世界陸上が終了し、寝不足から解放されてほっとする隙もない暑さが続いています。
最終日の男子35キロ競歩と男子マイルリレーでの、日本勢の戦いの熱さは大歓迎でしたが・・・。
2024年のパリオリンピックまで、毎年メジャーな陸上大会を楽しめるようですが、選手は負担が大きそうです。
見ているだけの私たちでさえ体力が必要な気候の中、様々な記録の更新があるのは本当に凄いことです。
超人ではない凡人の私たちも、日々何かしら向上することを目指して生きていかねば!と思わず気合が入る観戦の日々でした。

鍵屋詐欺に騙されないために向上どころか悪化を続ける輩の話題は気分が悪いのですが、今回もあえて取り上げることにします。
少し前に「 鍵屋の怒り再び - 悪徳防犯対策業者の所業」を書いたばかりですが、先月、またしてもこの同じ業者による悪行が話題になりました。
以下がその報道ですが、残念ながらTBSのサイトから記事が消えてしまっているので、リンク先はTBS NEWS DIGの公式Twitterです。

ぼったくり!?家の鍵を開けるのに「14万円」
https://mobile.twitter.com/tbsnewsdig/status/1540270494347567104

件の悪徳業者は、6か月の業務停止命令中のはずが申し立てによって執行停止中という説明があり、やり切れない気持ちになります。

真面目に仕事をしている私たちに対する風評被害への怒りは当然です。
しかしそれ以上に、困っている人たちを食い物にするというその根性が許せません。
注意喚起のために、人々の目に付く頻度が増えることが必要です。
しつこく書き続けようと思います。

一刻も早く鍵を開けたいという状況を考えれば、複数業者から見積もりを取って比較するべきだというのは、あまり良いアドバイスとは言えないでしょう。
ですから、この報道に登場する本物の鍵の専門家が例に出している料金は、十分目安になると思います。
世間一般の常識的なものになることを期待するしかありません。

この記事では、悪徳業者のホームページに「鍵開け6000円~」という表示がある、という話が登場します。
どういうわけか、以前「防犯対策のプロ選び - 悪質な鍵屋を避けるには」で取り上げたイギリスの悪徳鍵業者が提示していた金額が、当時の換算で6,500円でした。
単なる偶然なのかは不明ですが、このイギリスの悪質な商法は2年前の話で、低価格のグーグル広告をおとりに使う手口だとされていました。

様々なものやサービスの価格が上昇しつつある昨今、異常な低価格は存在しないはずです。
私たち鍵屋が依頼を受けて鍵の解錠作業を行う場合を考えてみましょう。
移動のためのガソリン代を払い、依頼先までの移動時間を費やし、最低時給以上の専門職の作業を行い、鍵の交換が必要であればその商品の代金も含めて作業料金を請求する必要があります。

困った状況に陥った人々を助けたいとはいえ、私たち鍵屋も生活していかなければなりません。
無理な「お得価格」で商売は成り立ちません。
鍵の緊急事態には、非常識な安値や甘言に惑わされないようにご注意下さい。

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2022/07/28        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , 電気錠 , セキュリティ

有名人の空き巣被害 - 在宅時も必須の防犯対策

6月だというのに、数日前には梅雨が明けてしまいました。
私たちの防犯対策作業中も油断禁物な暑さで、尋常ではありません。
今月の上旬頃は、まだ最高気温が20度前後の日があったはずです。

井上尚弥選手がボクシング3団体統一王者になったのも、確かその頃でした。
井上選手が所属する大橋ボクシングジムは、実は私たちキープランナーの本社と同じ神奈川区にあります。
試合後は、地元に王者がいるというだけで勝手に誇らしい気分になりました。
 

侵入窃盗発生は留守中とは限らない!しかし残念ながらすぐその後に、腹立たしい事件のニュースを耳にしました。
井上選手の自宅が侵入窃盗の被害に遭ったというものでした。
以下は、その事件に関する記事の一つです。

井上尚弥が狙われた空き巣、専門家が最新手口に警鐘「SNSから留守を割り出されることも」
https://encount.press/archives/319249/

この類の話は、以前から海外のサッカー関連記事の中で時々目にしていました。
やはり日本でも増えてきてしまっているという事のようです。
「SNSで自ら留守の予定を知らせなければいいのだろう」と言っても、スポーツ選手の場合、仕事の場所も日程も全て非公開というわけにはいきません。

侵入窃盗が既に留守宅狙いのレベルではないのが海外です。
いくつか思い出した記事があったので、探し出してみました。

まずは3年前の記事。
今度はレスター指揮官が標的に。自宅に泥棒…妻ら就寝中にメダルなど盗まれる
https://www.footballchannel.jp/2019/03/07/post312047/

そして2年前の記事。
リベリーが遠征中に空き巣被害。イタリア泥棒事情は想像の斜め上。
https://number.bunshun.jp/articles/-/844409

これらの事件の侵入窃盗犯は、もはや住人が留守であろうがなかろうが関係ありません。
空き巣や泥棒というよりも強盗と化していて、被害者の危険度も高い犯罪ことが分かります。
いずれ日本にもやってくると思って、用心するに越したことはありません。
有名人でもそうではない私たちでも同様です。
外出中でも在宅時でも、侵入者に対する防犯対策をお忘れなく!

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子供たちを危険から守る! - 学校の防犯対策

アメリカで繰り返される銃による悲劇の報道には、私たち日本人も十分うんざりさせられています。
いったいどれだけの子供たちや学校関係者が犠牲になれば気が済むのか?
さすがのアメリカでも「もうたくさんだ!」という声が上がっているようですが、彼等自身がどうにかするしかありません。
私たちができることは、「日本の学校は大丈夫なのか?」という不安を減らすための努力です。

以前はかなりオープンな地域の交流の場でもあった日本の学校も、今は無防備ではいられません。
私たちキープランナーも、幼稚園や学校のような教育施設の防犯対策を行っています。
通常の日本の学校のセキュリティ対策では、アメリカのような銃の乱射を優先的に想定することはありません。
しかし、複数の人間を傷つけることを目的とした犯罪は想定外です、というわけにはいきません。

教育施設のセキュリティ対策に必要なことまたしても起きたアメリカの悲惨な事件を目にすると、「いますぐ何とかしろ!」という早急な防犯対策への要求が予想されます。
防犯カメラは犯罪が行われた後にしか役に立たないじゃないか、そんなことより出入口を厳重に管理しろ、とにかく最新の防犯機器を導入しろ、といった様々な意見が上がり、リソースに限りのある現場に混乱が生じることも懸念されます。
今回は、そうした事態にに対して警告する記事を紹介したいと思います。

以下の記事は2年程前に掲載されたものですが、学校に対してどのような防犯対策をするかという具体的な話以前の、学校のセキュリティ対策を行うにあたってそもそもの基本的な考え方を押さえたものです。

How to avoid the most common school security design mistake
https://www.securityinfowatch.com/security-executives/article/21086291/how-to-avoid-the-most-common-school-security-design-mistakes

学校のセキュリティ設計で一番よくある失敗を回避するにはと言うタイトル通り、早急な対策を求めるあまり教育施設に適切なセキュリティ設計を省略してしまうと、とんでもない事になるぞ、と警告しています。

多くの施設で共通して起きるセキュリティ設計上のミスというものはあるが、対応すべき危機への要件が多く規模が大きな学校等の場合、その影響がかなり大きくなってしまう可能性がある、というのは重要なポイントです。
通常、組織が大きければ大きいほど想定される危機も増え複雑化するわけですから、焦りは禁物な案件です。

セキュリティコンサルタントである著者による、具体的なシナリオベースのセキュリティ設計に関しては、別のウェビナーで取り上げられているためこの記事の中には書かれていません。
しかし、セキュリティ設計の基本や、ライフサイクルによる製品ベースで行われるセキュリティシステム設計、セキュリティの設計・選択のプロセス等、関係者が知る必要のある基本的な考え方が書かれています。

記事の中では、冒頭で重要だと念を押されていたセキュリティ設計時のショートカットについて、どの部分で起きてしまうのかということにもふれられています。
しばしば起り得るという「脅威の特定と分析」のステップの省略や短縮について、それが適切なセキュリティ設計に不可欠である理由も説明されています。

大切な子供の命を預かっているのだから一刻も早く手を打たなければ、という姿勢に対しての異論は無いでしょう。
とはいえ、最適でないばかりか効果の無い防犯対策を行う結果になっては、元も子もありません。
学校や教育施設のセキュリティは、是非、私たち防犯対策の専門家の意見も参考にして下さい。

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2022/05/31        キープランナー 代表   |    タグ:防犯カメラ , 入退室管理 , アクセスコントロール , セキュリティ

AI万能神話の影 - 防犯対策に必要な最新技術

凶悪化するロシアの独裁者を阻止できない無力感の中、初夏を迎えようとしています。
世界がパンデミックから復活しようとしている最中、全くもって不要な暴挙です。
私たちにも無縁のことではありません。
引き続き、ウクライナの人々の無事を祈り続けたいと思います。

明らかにAIがブームとなった感は、このところやっと落ち着き始めた気がします。
AIという言葉を口にするだけで高揚するマーケティング的な使われ方も、体感的にだいぶ少なくなっています。
狂った権力者の野望を予見して戦争を防止することもできず、何が人工知能は万能だ!という八つ当たりもしたくなりますが、それが可能な世界はSF的には相当暗黒になるはずです。

効率的にAIが活用ができる監視システム近未来SF的な防犯対策ではありませんが、私たち物理的セキュリティ対策を行う者にも、AIは随分と身近な用語になっているのは事実です。
では、巷でさかんに取り上げられているようなAI導入が、私たちの防犯対策にも必要不可欠なものとなるのでしょうか?
防犯カメラのビデオ映像の例から、そんな疑問に答えている記事が以下にありました。

Is AI really necessary for video surveillance?
https://www.ifsecglobal.com/video-surveillance/is-ai-really-necessary-for-video-surveillance/

結論から言うと、AIの導入が重要だとされる監視カメラであっても、当然ながら必要不可欠なものではないとされています。
その理由として、データ分析によって十分機能する既存のシステムが数多くあることが上げられています。
一般的には、最新のビデオ解析でかなり良い精度を得ることができる、ということのようです。

ただ、そういった従来のビデオ解析では、例えば木の枝を誤って侵入者と判断したための誤報などが起きやすく、そのせいでユーザーが使わなくなってしまうような事例があるそうです。
AIの導入はそういった誤報を減らし、監視オペレーターが犯罪や不審な行動をよりよく検知できるようになるという利点がある、と述べられています。
とは言え、その精度が100%になることはないので、AIベースのビデオ監視システムの精度に関して非現実的な期待をして、それが組織の真の問題から目をそらすことにもなりかねない、という警告もされています。

例として「某大手スーパーマーケットでAIシステムを導入し、30万人分の顔データを使い酒やタバコを買う客の年齢を確認しなくても良いことになっている」という話は、腑に落ちるものでした。
プライバシー問題はさておき、そもそも顔からその人の年齢を推測し、それをシステムに教え込んでAIを鍛えるのは人間なので、まずそこが正確ではないというのは私たちAIの素人でも気が付く問題点です。
更に専門家は、30万人分の顔データはデータセットとしては小さすぎて十分な精度が出せない、と指摘しています。

「結局、AIなんかセキュリティシステムには不要じゃないか!」というと、勿論そんなことはありません。
それでは、どういった場面でAI導入の防犯用のビデオ監視システムが必要になるのか?という事も、この記事の中で説明されています。
興味深いAIの活用例として、既にイギリス国内の300以上の小売店に導入済だというシステムが紹介されています。
AIは、必ずしも大規模組織や厳重なセキュリティシステムに使われれるわけでは無いようです。

これからますます人口が減り、労働環境も改善する必要がある日本です。
確かに、ビデオモニターで24時間昼夜問わず監視を続けるような過酷な労働条件下の警備の仕事は、ある程度自動化されたシステムに置き換えることが必要になるでしょう。
しかしそれは、これから徐々に移行されることが期待される話です。

今現在、防犯対策にAIが導入できないことは問題にはなりません。
既にある技術を使った防犯機器を、是非セキュリティ対策に役立てて下さい。

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2022/04/29        キープランナー 代表   |    タグ:防犯カメラ , 入退室管理 , セキュリティ

玄関ドアに潜む危険 - 鍵以外の防犯対策

サッカー日本代表は、何とか次回のワールドカップ出場を決めました。
おかげでカタールW杯の楽しみが減らずにすみました。
どの国の試合も十分面白いとはいえ、自国を応援できなければ寂しい大会になることは間違いありません。
予選は何かと疑問が多い戦い方だった代表チームが、本番をどのように戦っていくのかが注目になるのでしょう。

玄関ドアの覗き穴にも防犯対策が必要!そうこうしているうちに、新年度も目前になりました。
私たちの地元横浜でも、桜の満開時期を迎えています。
しかし、新型コロナウィルス感染再拡大の懸念が消えたわけではありません。
加えて世界中が大変だというこの時期に、ロシアの独裁者の前時代的な妄想によるウクライナ侵攻のせいで、日本の私たちにも様々な影響が出てきています。

言うまでも無く、理不尽に命を奪われるウクライナの市民や子供たちに比べれば、私たちが受ける経済的な被害など小さな犠牲です。
ゼレンスキー大統領の国会演説は、その事実を私たち日本人が常に思い起こすことのできる見事なものでした。
とはいえ、実際に様々な場面で困難な状況が発生していることは確かです。
必然的に犯罪の増加が懸念されています。

侵入窃盗は不景気下で増える犯罪の一つでしょう。
春の防犯対策として私たち鍵屋の恒例の呼びかけですが、新居の鍵の取り換えは必須です。
空き巣のターゲットになりがちな弱点を放置するのは危険なことです。
在宅勤務の増加や移動が不要になり、引っ越しの数自体減少していますが、防犯対策の必要性は決して減ることはありません。

在宅率が増えていることと無縁ではないかもしれませんが、最近また増えている犯罪があるようです。
それは、住宅の玄関ドアに付いている覗き穴を外から覗き込むという、以下の記事にあるような犯罪です。

玄関ドアスコープ、外からの盗撮相次ぐ…単眼鏡悪用手口がネット拡散(読売新聞 2022.2.7)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220207-OYT1T50182/

経済的な理由から発生してる犯罪とは言えないかもしれませんが、これは随分昔からある手口です。
この際ドアスコープの代わりにホームモニターやインターホンを設置するというのは、私たちのような防犯対策業者的に依頼があった場合の正統派の選択です。
しかし、実は誰でも簡単に即座にできる対策があります。

要は家の中を見えないようにすれば良いので、ドアの内側からドアスコープをカバーするだけでOKです。
紙とテープを用意して、内側からは紙を上げて見ることができるようにカバーを付ければ完成です。
ドアスコープを取り外す必要はありませんし、特殊な機器を購入する必要もありません。
見た目が気になるようなら、様々な種類のドアスコープカバーも市販されています。
鍵以外の玄関ドアの防犯対策も是非お忘れなく!

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2022/03/31        キープランナー 代表   |    タグ:インターホン , ホームモニター , ロック , , セキュリティ

鍵屋の怒り再び - 悪徳防犯対策業者の所業

ロシアによるウクライナ侵攻に世界中が憤慨しています。
日本の船舶も攻撃による被害を受けたという報道もあり、全くもって他人事ではありません。
時代錯誤も甚だしい軍事行動を、国際社会が許すはずがないのは当然です。
むしろ、独裁者のような年寄りの野望のために未来を犠牲にするロシアの若者たちこそ、許してはならない暴挙でしょう。
ウクライナの人々がなんとか無事に生き延びてくれることを祈るばかりです。

21世紀とは思えない暴挙に言葉を失う中、私たち鍵屋にとっては更に怒り心頭な以下のニュースがありました。

「鍵のレスキュー」停止命令 クーリングオフ応じず―消費者庁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022501354&g=soc

具体的な名前にピンと来なくても、以下のニュース動画にあるホームページのデザインを見て、被害に遭ったことが判明する事もあるかと思います。

鍵修理業者2社に消費者庁が一部業務の停止命令
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6004726.html

信用できる鍵屋を選んで下さい!詐欺や悪徳商法の被害者に対して、往々にして自己責任のような理論を振りかざす人々がいますが、どう考えても悪いのは悪事を行う者です。
そしてこの件に関しても、自己責任論は的外れな批判です。
はっきり明示されている金額を目安に仕事を頼んだ人々は、一刻も早く困った事態を解決するために、私たちのような鍵屋に助けを求めただけだったはずです。

報道では概要のみ伝えられていますが、消費者庁のサイトには、以下のようにしっかりと全容が公開されています。

「鍵のレンジャー」、「鍵のレスキュー」、「鍵の出張24時間センター」、「鍵の110番24時間」、「鍵のラッキーセブン」、「カギの24時間救急車」、「カギの110番」、「鍵の110番救急車」と称して行われる鍵の開錠・修理等に関する役務の取引に関する注意喚起
https://www.caa.go.jp/notice/entry/027673/

更に詳しいニュースリリースも、以下のPDF書類で読むことができます。

「鍵のレンジャー」、「鍵のレスキュー」、「鍵の出張24時間センター」、「鍵の110番24時間」、「鍵のラッキーセブン」、「カギの24時間救急車」、「カギの110番」、「鍵の110番救急車」と称して行われる鍵の開錠・修理等に関する役務の取引に関する注意喚起
https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_policy_cms103_220225_01.pdf

この文書から、上記のタイトルにもある8つの事業者は、実は全て一人の人物によって運営されていることが分かります。
恐らくネット検索の上位に表示されることも意識した業務形態だと推測できます。
そして、この悪質な取引に対する2月24日付けの業務停止命令が、6か月であることも分かります。

再び「鍵屋」と称する不届きものがはびこることの無いように、悪徳鍵屋関連の記事に注目した過去のブログのリンクを再度掲載することにします。

Googleで誰でも鍵屋︖ - 即席セキュリティ・プロにご注意
このブログは2016年のものですが、既にこの手の手法が問題になり始めていることが分かります。

続いて、新型コロナウィルスのパンデミック最中に多発している事件に関するブログです。
防犯対策のプロ選び - 悪質な鍵屋を避けるには
コロナ禍の防犯関連詐欺 - 偽鍵屋の所業(1)

新しい鍵を手に入れようとしただけで損害を受けるのは、全くもって理不尽な事です。
とはいえ、どうやってしっかりした鍵屋を見つけたらよいのか分からず、困っている方も少なくないと思います。
どうかこの過去ブログの記事を参考に、「自称鍵屋」からの被害を避けて頂きたいと思います。

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2022/02/26        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , 電気錠 , セキュリティ

2022年の防犯対策 - 物理的セキュリティのトレンド

私たちの地元横浜や東京では、昨年末から寒さが続いています。
新型コロナウィルスの感染状況も相変わらずです。
新年を迎えて「今年こそは」の勢いがいま一つ盛り上がらない上に、世界情勢も不穏になりつつあります。
目前の北京オリンピックまでは、当面の緊張状態がエスカレートすることは無いのかもしれません。
とはいえ楽観視できない不安要素だらけの日々を無事に生活するためにも、私たちは防犯対策作業を続けています。

今年の物理的セキュリティ対策のトレンドは?昨年末には、2021年のベストな防犯機器に関する記事に注目してみました。
そして2022年最初に取り上げるのは、今年の防犯対策のトレンドの話題です。
以下の記事には、私たちが専門的に行っている物理的セキュリティ対策に関して、今年のトレンドになると想定されている6項目があげられています。

Axis Communications | Six top trends for the physical security sector in 2022
https://securityonscreen.com/axis-communications-six-top-trends-for-the-physical-security-sector-in-2022/

北欧のセキュリティ機器メーカー・アクシスコミュニケーションズ社のCTOによる、今年のトレンド・トップ6が、以下のような項目毎に解説されています。

1. ハイブリッド環境間の接続
監視という防犯対策も、ネットワーク接続がデフォルト化した今となっては、様々な環境を組み合わせたハイブリット型になる、ということのようです。

2. サイバーセキュリティの新しいデフォルト
防犯対策機器のネットワーク接続時には、ゼロ・トラスト・アプローチがデフォルトになる、というものです。
さまざまなチェックや検証が「あればいい」ものから「なければならない」ものへと変化している、と述べられていますが、これは新型コロナウィルス感染の流行により、公衆インターネットを介してリモート接続されるデバイスが増加したことも要因の一つとされています。

3. 何から何まで認証する
ビデオ映像の改ざんや編集が巧妙になってきているため、監視カメラ映像の真正性がより定期的に問われるようになる可能性がある、ということのようです。

4. AIが定着し、受け入れられる
AIはもはやトレンドではないという意見も多いだろうが、AIを倫理的かつ偏りなく導入するための取り組みに更に注目が集まることを期待する、と述べられています。

5. 媒体としてのCOVID-19
アクセスポイントでの非接触技術の使用などが、ビジネスとテクノロジーの観点から見たパンデミックの長期的影響として例にあげられています。
「新型コロナウィルスがあるから」ということで、新しい物事や仕組みが登場し続けるという予想のようです。

6. 5Gの普及
5Gネットワークは、ビデオ監視に真の可能性を示し、サイバーセキュリティの観点から特別な利点をもたらす可能性がある、と述べられています。

最後にまとめとして、全てのトレンドは持続可能(サステナビリティ)であるかどうかという点を重要としているのが、北欧のビジネス視点らしい気がします。
もっとも、日本でもSDGs自体がビジネス全般の流行となっている傾向はあります。
セキュリティ業界でも、SDGsを求めるユーザーの姿勢が、使い捨て的な防犯機器の信頼性や耐久性といった問題を浮き彫りにする良いきっかけになるのかもしれません。

製造元も定かではない安価なDIYセキュリティ機器でさえ、ネットワーク接続がデフォルト化されている今日です。
そして今、世界が不穏な空気に包まれつつあります。
記事の冒頭に述べられている「技術利用における信頼の構築」という言葉が、今年のセキュリティのトレンド・ワードとなるのかもしれません。

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2022/01/30        キープランナー 代表   |    タグ:サイバーセキュリティ , スマートフォン , 防犯カメラ , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

2021年のセキュリティ - ベストな防犯機器製品は?

2021年最後の日になりました。
新型コロナウィルスの変異種の脅威に直面しつつ年末を迎えることになるとは想定外でした。
しかし、こんな一年も一年です。
振り返ってみれば、役に立つことがあるかもしれません。
インターロック
早速、毎年恒例の今年の防犯対策新製品のトップ20が掲載された以下の記事を見てみることにします。

Best of 2021: 2021’s Top Products
https://www.locksmithledger.com/home/article/21244218/best-of-2021-2021s-top-products

新製品ランキングの前には、部門別に今年のベスト製品がリストアップされています。
アクセスコントロール部門、メカニカルロック部門、鍵・ツール・機器部門と、それぞれのカテゴリー別で、リンク先のページに今年もっとも優れていたとされる製品が取り上げられています。

このカテゴリー分けでも分かる通り、IT技術やスマートフォンが進化したからと言って、私たち鍵屋の仕事全てが電気化やネットワーク化に基づいている、というわけではありません。
鍵屋と言えば一般の人々が思い浮かべる、いわゆる「普通の鍵」は健在です。
その証拠にメカニカルロック部門の記事には、「最新の業界レポートによると、回答者の87.2%が機械式のドア錠を在庫・販売していると答えており、次点の電気錠よりも43%近く多い」というデータが紹介されています。

とは言え、この新型コロナウィルス騒動を引き金とした非接触型防犯機器に対する需要に拍車がかかり、防犯機器全般が益々電子化されているのは間違いありません。
具体的にどんな製品がどう優れているのかといった解説を読むと、これからの防犯対策機器のトレンドが見えてくる気がします。

希望に満ちた年明けを望む雰囲気ではないかもしれませんが、泣いても笑ってもあと数時間で新しい年になります。
パンデミックの終息と皆さまの安全を願いつつ、 これにて年末のご挨拶とさせていただきます。
どうぞ来年もよろしくお願いいたします。

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2021/12/31        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , スマートフォン , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ