MENU

鍵屋のブログ

海外の最新セキュリティ関連情報を中心に、趣味のスポーツの話題なども取り入れて、皆さんのお役に立つような情報をお届けしたいと思っています。

広がる新型コロナウィルスの影響 - ドイツと鍵の思い出

私たちが主に防犯対策作業を行う東京・横浜周辺の関東圏では、依然として緊急事態宣言下で新型コロナウィルスの感染拡大防止のための生活が続いています。
そろそろ他の話題も取り上げたいのですが、このように地球規模で大きな問題から目をそらすのは至難の業です。

とは言え早期に大混乱が始まった欧州方面は、さすがに少しづつ日常を取り戻しつつあるようです。
ドイツのブンデスリーガもリーグ戦を再開しました。
ネット上の記事なども、目先の緊急対策中心から、少しづつ未来に目を向けた内容が出始めているのが分かります。
そんな中、先週出されていた以下の記事を目にして、思い出すことがありました。

Security Essen Trade Fair Canceled Due to Coronavirus Crisis
https://securitytoday.com/articles/2020/05/14/security-essen-trade-fair-canceled-due-to-coronavirus-crisis.aspx

シリンダー錠でもハイセキュリティは可能今年、ドイツのエッセンで開催予定だったセキュリティショーが、新型コロナウィルスの影響で中止されるという記事です。
2年に1度開催されるセキュリティエッセンには、2年前の秋に行われた前回のショーで初めて訪れて、その様子を簡単にこのページ(セキュリティ製品視察 in ドイツ - Security Essen 2018)で紹介しています。
ドイツ国外からの出展者が参加できなければ、中止になるのも当然でしょう。
ちょっとした思い出のあるイベントが、移動の自由が制限されるとこのように様々なところに影響が出てしまうという・・・という一例になってしまって残念です。

様々な懐かしい記憶がよみがえりましたが、更に、先月出ていた以下のギズモードの記事を思い出しました。

複製するのが困難な3Dの鍵「ステルス・キー」。パターンは内側に隠されている
https://www.gizmodo.jp/2020/04/stealth-key.html

実は、このUrbanAlps社製のステルス・キーは、前回のセキュリティエッセンに出展されていました。
そのため、運良く実物を見ることができました。
折り曲がった内側に鍵山の溝がある良く出来た鍵でした。
どの鍵も外見からは鍵山が見えず、どれも同じただのブランクキーに見えます。
凄くセキュリティ性が高く、感動したのを覚えています。

残念ながらドイツの製品なので、当然ですがユーロ・シリンダーの規格しかありません。
日本で使うとすれば輸入になるので、合鍵の発注から納期までの時間と費用がかかってしまいます。
そういった事情を抜きにすれば、今でも凄い技術でハイセキュリティな鍵だと思います。

≫ 続きを読む

2020/05/21        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , セキュリティ

鍵屋は新型コロナウィルスと戦えるのか? - 外出制限下の犯罪の傾向(6)

5月に入った関東地方は、初夏を通り越して一気に夏日になるほどの陽気になりました。
しかし、相変わらずの新型コロナウィルスへの警戒態勢は続いています。
敵をやり過ごす引きこもり大作戦には少々辛い季節ですが、まだまだ油断はできないようです。

このところメディアには、新型コロナウィルス関連の情報として、少し遡った時期の報告や分析が出始めています。
その当時の専門家の方々の意見が、実際に国の政策対応を担う人々にどのようにとらえられていたのかは不明です。
しかし、そういったものを見聞きするにつけ、政府がマスク配布を決定した頃に緊急事態宣言が出されていれば、もう少し感染を減らすことができたのではないか?と思えてきます。

ビジネスの防犯対策が急務世界中のセキュリティ業界でも、早い時期からこの事態に対応すべく様々な情報が集められています。
以下は、3月末の時点で出されていた、イギリスの犯罪関連レポートに関する記事です。

Reports suggest surge in break-ins at commercial sites during coronavirus lockdown  
https://www.ifsecglobal.com/security/reports-suggest-surge-in-break-ins-at-commercial-sites-during-coronavirus-lockdown/

ロックダウン下の犯罪状況を端的に表したタイトルの通り、この記事では、商業サイトでの不法侵入が急増している、という警察のレポートが紹介されています。
しかし妙な事に、このすぐ後の4月に入ると、まるでこの記事とは逆の状況を示すかのようなタイトルの記事が目に付くようになります。
以下のタイム誌の記事がその例です。

Crime Rates Plummet Around the World as the Coronavirus Keeps People Inside
https://time.com/5819507/crime-drop-coronavirus/

コロナウイルスによって人々が家の中に閉じ込められ、世界中で犯罪率が急落している、というタイトルです。
犯罪は増えているんじゃなかったのか?
ほんの1週間程で、犯罪は減少傾向に転じたというのか?
コロナ関連の情報は既に膨大で、タイトルを読むだけでも精一杯という忙しい人々は、矛盾する見出しに困惑するはずです。
以下の米・デンバーのニュース記事は、状況が一目瞭然で親切なタイトルだと言えるでしょう。

Crime dips dramatically in Denver during coronavirus, but some offenses are on the rise
https://www.denverpost.com/2020/04/23/coronavirus-denver-crime-trends/

地元の情報に限定しているとは言え、タイトルだけではなく内容も分かりやすく書かれています。
そしてその犯罪の傾向分析は、世界の傾向と一致しているようなので、ここからその状況を見てみることにします。

記事には、犯罪減少の最大要因は、人々が外出を控えて家にいるので交通事故や薬物犯罪が大幅に減った事だ、と書かれています。
人間が街中に出歩かなければ、事故が減るのは道理です。
違法な薬物は、宅配便でご自宅にお届けOK!というわけにもいかないでしょう。
しかし、全ての犯罪が減少したわけではなく、商業施設への侵入窃盗や車の盗難、重度の暴行障害事件などは増えている、と書かれています。

コロラド大学の犯罪学教授によれば、犯罪の発生には、機会、動機、犯罪の発生を阻止する人の存在、という3つの主な要因があるそうです。
住宅には人がいることが多くなり、その結果、空き巣の機会が失われることになっています。
その反対に商業施設からは人が消え、泥棒の恰好の餌食となるわけです。
人の目が減り、犯罪の機会を与えてしまうことが、いかに危険な事かが分かります。
私たちの防犯対策のターゲットは、まさにその部分なのです。
今月も引き続き、可能な範囲での防犯対策業務を行います。

≫ 続きを読む

2020/05/12        キープランナー 代表   |    タグ:災害 , , セキュリティ

鍵屋は新型コロナウィルスと戦えるのか? - ロックダウン下の防犯対策業務(5)

新型コロナウィルスの感染拡大防止中で、今年のゴールデンウィークはすっかり台無しになっています。
楽しい計画もあったはずの多くの人たちと共に、私たちも辛抱の時期が続いています。
感染の勢いが衰えるスピードが遅いようですが、ここまでの数々の犠牲を台無しにしたくはありません。
私たち素人は、引き続き専門家の先生たちの意見に従うべきでしょう。

ロックダウン下のセキュリティ業務先日、ここで気を緩めれば今までの努力が水の泡だと警告していたのは、感染入院から生還したイギリスのジョンソン首相です。
イギリスは、先月のロックダウン以降、徐々に感染拡大が収まる兆しが見えてきているようです。
ロックダウンされた社会での生活は、日本の私たちの想像以上に困難なものだと思います。
私たち鍵屋の同業者たちが、かの地でどのように活動を続けていたのか?
先月の以下の記事では、その模様を簡潔に伝えています。

What are installers doing in response to the coronavirus?  
https://www.ifsecglobal.com/installer-zone/what-are-installers-doing-in-response-to-the-coronavirus/

これによると、入退室管理システムや防犯カメラ等の防犯対策機器の導入を行っている業者は、やはり緊急の作業のみを行っている、ということのようです。
既に予約が入っていた作業は、状況が改善されるまでは延期というわけです。
お客様はもちろんのこと、作業を行う私たち自身や家族も危険に晒すことになってしまうのですから、政府に言われた通りにしていると言うよりも、むしろ当然の対応だと思います。

作業予定の変更については、顧客からも理解を得ていることが、記事内に引用されているTwitterのやり取りからも良く分かります。
身の安全が一番重要だと言う点は、作業を行う私たちも私たちに防犯対策を依頼して下さるお客様も、「異議なし!」だということです。

感染拡大防止のために、「必要以上に出歩くな!」と言う明確なメッセージがあります。
私たち鍵屋も、私たちにできることを行っています。

≫ 続きを読む

2020/04/30        キープランナー 代表   |    タグ:災害 , ロック , , 防犯カメラ , 電気錠 , セキュリティ

鍵屋は新型コロナウィルスと戦えるのか? - セキュリティ業務はキーワーカーの仕事(4)

世界各国で発令された緊急事態宣言は、日本と比べてかなり厳しい制限が課せられているようです。
必要以上の外出はできず、キーワーカー以外は仕事もできない状態が報じられています。
今のところ日本は欧州や北米程の重大な事態に陥っていないため、政府による「緩やかな外出制限で何とか切り抜けたい」願望は理解できます。
しかし少なくとも現時点では、この新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐ手立ては、感染者の隔離や人々の間の接触の遮断といった作戦に限られている事も事実として知っています。
素人の感覚では、欧米諸国のような厳格な外出規制で一気に収束を図った方が、不自由な生活が長引く可能性が低くなる気がします。
短期決戦!と言われた方が、精神的にもダメージが軽減されます。

防犯対策業者はキーワーカーそれなら自分たちが率先して業務を完全休止して家にいろ、と思われるかもしれませんが、実は私たちセキュリティ対策業務の従事者は、厳格な外出制限を敷く欧米でも、生活の維持のために不可欠なキーワーカーとして考えられています。
以下、2つの記事がその辺りの事情を説明してます。

Should security professionals be considered key workers?
https://www.ifsecglobal.com/security/should-security-workers-be-considered-key-workers/

Security Workers Classified as Essential Critical Infrastructure Workers
https://securitytoday.com/articles/2020/03/24/security-workers-classified-as-essential-critical-infrastructure-workers.aspx

最初の記事では、「セキュリティ専門家はキーワーカーと考えるべきなのか?」と言うタイトルに呼応して、その答えが「Yes」である理由が説明されています。
サイバーセキュリティの専門家であろうと、私たち鍵屋のような物理的防犯対策の専門家であろうと、全てのセキュリティ業務を行う者はキーワーカーと考えるべきだ、と述べられています。
そして、医療関係者が人々を守っているように、私たちセキュリティ業務に携わる者は、国家の経済や有形無形の資産を守っているからだ、と言う理由が説明されています。
休業したオフィスや施設に残された重要なデータや高価な機材等を狙った犯罪が増えれば、防犯対策が必須になる事態なのは誰の目にも明らかでしょう。
記事では、英国政府におけるキーワーカーの定義についても触れられています。

2番目の記事では、セキュリティ業務を行う者はキーワーカーに分類されている、という米国政府のガイダンスが取り上げられています。
米国国土安全保障省によって重要なインフラ業界と定義されている仕事の人は、通常通りの業務を維持する特別な責任があるという事のようですが、サイバーセキュリティや重要なインフラのセキュリティを担う者は、当然その中に含まれています。

鍵屋がキーワーカーとされる理由の説明に、国家インフラや重要施設のセキュリティを引き合いに出すまでもないかもしれません。
家の鍵を紛失してしまって外出制限中だというのに家に入れない、という状況になった時。
日本全国の鍵屋が全面休業中で誰も家の鍵を開けに来てくれないという事態は、誰にとっても十分な一大事でしょう。

鍵屋の私たちが文字通り「キーワーカー」となり注目される世界は、決して幸せな世界ではありません。
しかし、私たちは私たちの責務を果たすまでです。
再び平穏な生活が戻るまでの辛抱が続きます。

≫ 続きを読む

2020/04/21        キープランナー 代表   |    タグ:災害 , ロック , , サイバーセキュリティ , 防犯カメラ , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

鍵屋は新型コロナウィルスと戦えるのか? - 防犯対策業者への影響(3)

先週、ようやく日本にも緊急事態宣言が出されました。
厚生省のクラスター対策班の専門家が掲げる接触の8割減目標に準じて、私たちも実質2割の稼働率で営業を続けています。
貴重な財源を使ったマスク2枚に唖然とさせられた多くの有権者は、何とか次の選挙まで生き延びて、その意思を政治家に伝える必要がありそうです。

遅すぎる日本政府の対応には、大惨事が起きる事を待ち望んでいるかのような欧米メディアの批判的な報道もあります。
彼等はほんの数か月前まで、英国船籍のクルーズ船に対する日本の対応を非難し、マスクをするアジア人を蔑み、日本や中国で人々がスーパーマーケットに殺到する様を冷笑していました。
しかし今や、何隻ものクルーズ船の着岸を拒否し、国際市場のマスク強奪戦に参戦し、トイレットペーパーの買い占めに走っている有様です。
日本への苦言のような素振りの報道は、少なくとも今の時点では、真っ当な意見として受け入れる価値も無い気がします。

緊急事のセキュリティ対策緊急事態宣言に法的拘束力が無いと言うならば、今こそジャパンズウェイの見せ所かもしれません。
日本人それぞれが最善の策を選択し行動できるのならば、強制的に生活を制限される必要はないでしょう。
スポーツに日本人独自の良さを求めるなら、このような非常時にも同じ価値を求めずにはいられません。

医療崩壊を防ぐ最善の策として、不要不急の外出を自粛し、人との距離を保ち、しっかり手を洗うぐらいのことは、ジャパンズウェイに織り込み済みのはずだと信じて、鍵屋の私たちも正念場を生き延びています。
という事で今回は、まだアメリカが今のような状態になる前に出された以下の記事に注目しました。
「ウィルスとの戦闘の最前線に立つセキュリティの専門家」ということで、私たち防犯対策業務を行う者が直面するであろう事態も取り上げられています。

Security professionals man the frontlines on virus battlefield
https://www.securityinfowatch.com/security-executives/article/21128697/security-professionals-man-the-frontlines-on-virus-battlefield

当然ですが既にこの時点で、アジアや中東・ヨーロッパでのコロナウィルス感染拡大を食い止めることはできない、という予測がされてます。
更に、トランプ政権の予算削減によるCDCの機能の限界を見越し、各企業は自力で乗り切る覚悟が求められています。

この記事に登場するセキュリティコンサルタントが取り上げている細かい例は、ほとんどがサイバーセキュリティの分野に属するものです。
しかし、大枠のセキュリティとして一番最初に必要とされる事の中に、落とし穴として指摘されている重大な事実があります。
それは、私たち防犯対策業者も、私たちに防犯対策業務を依頼して下さる方々同様に、今回の新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けている、という事実です。

セキュリティ業務を専門の業者に委託している企業や個人は、アメリカ同様に日本でも珍しくありません。
契約上、セキュリティ業務を請負う専門業者は、何らかの緊急事態が発生したような場合でも、間違いなく業務を遂行することが求められているはずです。
例えば、私たちのような防犯機器を取り扱う防犯対策業者であれば、原則として緊急事態下においても、防犯機器のチェックや設置の依頼に対応することが必要とされます。

しかし、今私たちが直面している緊急事態は、ウィルスによる感染症の拡大です。

このセキュリティコンサルタントによる「自分自身の組織と同じように、彼等もウイルスによる影響を受けていることを忘れるな」という一言が、落とし穴の正体を現しています。
セキュリティ業務を行うはずの業者が、感染症や感染拡大防止のために人員不足や営業停止に陥れば、万全にしておかなければならないセキュリティ対策はどうなるのか?
契約の不履行を声高に訴えることはできますが、打つ手は無いのが実情かもしれません。

セキュリティに関する業務は、専門業者や担当者に一任しているので問題ないという考え方には、明らかに盲点が存在します。
私たち防犯対策の専門家にも、顧客を守るセキュリティの限界が訪れる可能性があることを否定できません。
この新型コロナウィルスの緊急事態は、そういう次元の問題です。
日々、気を引き締めて挑んでいます。

≫ 続きを読む

2020/04/13        キープランナー 代表   |    タグ:災害 , サイバーセキュリティ , セキュリティ

鍵屋は新型コロナウィルスと戦えるのか? - 利点を活かせる防犯機器(2)

新年度を目前に、新型コロナウィルスの脅威は収まる気配がありません。
日本も欧米諸国同様に、自治体の封鎖や非常事態宣言に至るのかどうかの瀬戸際に来ているようです。
各地の医療関係者の奮闘を見るにつけ、私たち鍵屋でさえも何とか役に立つことは無いものかと切実に思ってしまいます。
ということで、今回も引き続き対ウィルスで活躍が見込めるのではないか?と思われる防犯機器に関する記事を取り上げてみます。

Why Facial Recognition Systems Could Rise In Popularity During Coronavirus Pandemic
https://securitytoday.com/articles/2020/03/20/why-facial-recognition-systems-could-rise-in-popularity-during-coronavirus-pandemic.aspx

インターロック これは、前回同様に顔認識システムに関する記事です。
熱を測る機能があったり、マスクを着用していても顔を判別できるという高度なシステムである事を紹介している点は、前回の記事と同様です。
しかし今回は、少し異なる視点で書かれている部分があります。

記事では、重要施設へのアクセスを制御する入退室管理システムの主流は、生体認証によるものになっている、と述べられています。
具体的には、私たちが設置しているような電気錠の開閉を指紋認証によって行うケースが一般的になっている、と説明されています。
当然ですが、指で指紋読み取り用のスキャナーにタッチする必要があるわけです。

しかし、この新型コロナウィルスのパンデミックにより、ニューヨークの交通局や警察などが職員用の指紋認証システムをシャットダウンしているそうです。
大勢の人が触った機器の表面がウィルスに汚染されているかもしれないと考えるのは、至極当然のことです。

とは言え、セキュリティをないがしろにして、アクセスコントロールを無効にしたままにするわけにもいきません。
顔認証システムが非接触の認証システムであることに注目すれば、監視カメラに搭載する顔認識システムのケースとは違う意味で脚光を浴びつつあるのも納得でしょう。

セキュリティを強化しつつもウィルスと戦える防犯機器。
直接的な意味で有効とは言えませんが、中国やドイツのメーカーの売り込みが功を奏すれば、感染症予防にも効果的な防犯機器として顔認証システムの活用が広がる可能性があるのかもしれません。
 

≫ 続きを読む

2020/03/31        キープランナー 代表   |    タグ:ロック , , 入退室管理 , アクセスコントロール , 電気錠 , セキュリティ

鍵屋は新型コロナウィルスと戦えるのか? - 防犯対策ができること(1)

新型コロナウィルスによる大混乱が世界中で続いています。
日本の鍵屋の私たちにできることは限られますが、セキュリティ業界でもさまざまな模索を続けているようです。

日々の報道からも明らかなように、感染者の隔離は新型コロナウィルスの蔓延を防ぐための鍵とされています。
そのため、ウィルスの感染が分かった人物が、過去に接触のあった人々や物や場所の特定が重要になるわけです。
その作業には、私たちが各地で設置しているような、防犯カメラが大きな役割を担っている場合もあるはずです。

顔認識VS新型コロナウィルス防犯対策のために設置された機器は、このような非常事態に対しての有益性も持ち合わせています。
以下の記事は、そういった防犯機器の機能の一つである顔認識システムの利点について考察しています。

Can facial recognition help contain the Coronavirus?
https://www.ifsecglobal.com/asia/can-cctv-help-contain-coronavirus/

顔認識は新型コロナウィルスの蔓延を防ぐ助けとなるのか?というタイトル通りのテーマで書かれています。
中国では顔認識が新型コロナウィルスの感染拡大阻止に効果を発揮している、とロイターが示唆しているようですが、プライバシー問題を含め様々な議論の余地があるシステムであることは事実です。

中国のケースでは、監視カメラに搭載された顔認識システムにより感染者の行動を把握することができ、迅速に隔離することができるため感染拡大を防ぐことに成功している、とされています。
更に監視カメラの一部には体温測定ができる機能もあり、発熱を感知して感染者を見つけ出している可能性もある、と伝えているようです。

実は、こういったシステムの活用が表面化した時点では、人々がつけているマスクが顔認識機能に影響すると思われていたようです。
しかし中国のメーカーは、マスク着用の人物の顔認識を可能にする技術があるので問題ない、と述べているとのことです。

記事では、監視カメラやAIやビッグデータ、特に顔認識を使うことに関して懸念はあるが、これは確かに興味深い技術の使い方の例だ、と書かれています。
そして、中国以外の各国政府も新型コロナウィルスを封じ込めるための強化策として、こういった手段を使う可能性があるだろう、という意見で締められています。

社会の安全という意味の広義の「セキュリティ」に対して、私たちも貢献できているということで素直に喜んで良い事例なのかどうか?
その判断ができるのは、まだまだ先のことになるのでしょう。


 

≫ 続きを読む

2020/03/21        キープランナー 代表   |    タグ:防犯カメラ , セキュリティ

新型コロナウィルスと危機管理 - それでも防犯対策作業は続く

年明けからブログが滞っていましたが、新型コロナウィルスの影響ではありません。
ホームページのリニューアルで、新しいシステムへの移行に少々手間取りました。
ようやく整ってきたので再開です。

東日本大震災から早くも9年が経ちました。
このウィルス騒動で、世界からは忘れ去られている感もあります。
しかし、微力ながらも復興のためのお手伝いをさせて頂いている私たちは、被災地の姿を忘れてはいません。
今回デザインを新しくしたホームページの画像の1つには、その思いも込めています。

防犯対策作業は新型コロナウィルス対策と共に大きな力に対峙する自然災害に限らず、目に見えない小さなウィルスに対しても私たち人間は脆弱ですが、決して無力ではありません。
身を守るためにできることを探し続けています。
当面の出社や外出を避けるのもその一つです。
しかし、人間や場所や物を物理的に守る私たちは、家やオフィスにこもっているわけにはいきません。

悪事を働く輩が、ウィルスを恐れて活動を控えるぐらいの知能を持ち合わせているとは限りません。
むしろ、人の目の少ないこの機をチャンスととらえてしまう可能性があります。
ということで、通常通りの作業を行う必要がある私たちにとって重要なのは、正しい情報に基づく効果的な感染予防策ということになります。

コロナウィルスに関する情報は、巷に山のように溢れています。
もう何を信じていいのか分からなくなって、妙な話を信じてしまう人々がいるのも無理がないかもしれません。
世界的権威のはずのWHOは、政治的な傾向があることも明らかになってきている今、大量の情報に疑心暗鬼になるぐらいなら、基本的なポイントだけを抑えるのが得策だと思います。

以下は、感染症対策の専門家とされているCDC(アメリカ疾病管理予防センター)による、極めて基本的で単純明快な新型コロナウィルス対策のページです。

Steps to Prevent Illness
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/prevention.html

アメリカに住む多種多様な人々に対して説明するとなると、これぐらいシンプルである必要があるのでしょうが、有効であることも確かなはずです。

自分の身を守るためには、石鹸を使って20秒間手を洗い、目や鼻や口を触るな、体調が悪い人には近づくな、の2点。

他人に病気をうつさないためには、体調が悪ければ家にいろ、くしゃみや咳をまき散らさないようにカバーしろ(マスクは推奨だが症状が無ければ不要)、テーブルやドアノブなどよく触る部分は清潔にしておけ、の3点。

基本はこれだけです。
掃除や除菌に必要なアルコールや漂白剤の分量も書かれていますので、気になる方には参考になるでしょう。

「皆さまの安全を守る!」と言いながらウィルスを運んでしまうのは、避けなければなりません。
私たちもこの基本的な対策を怠らず、防犯対策のための業務を続けます。

≫ 続きを読む

2020/03/11        キープランナー 代表   |    タグ:災害 , セキュリティ

サイバーセキュリティと防犯対策の関係 - 鍵屋の戦況(5)

師走の空の下、師でもないのに走るかのように高速で年末に向かって来ました。
そして、今年も残すところあと一日となりました。
元号が変わり2000年代も20年が経ち、私たちのセキュリティ業務の世界も変わりつつあります。

現実世界の防犯対策がハッキング被害を防ぐ もう随分と前の事のように感じますが、今年の夏頃には、サイバーセキュリティと私たちの専門である物理的な防犯対策の関係を考察をしました。
そして先月、また引き続きその話題に関連した記事がありました。

以下の記事によると、この回で見た記事の中で指摘されていた「システムを攻撃する最も簡単な方法は、物理的にアクセスすることだ 」という事例が、実際に起きていた事が分かります。

Physical and cyber threats collide in data theft incidents at N.J. businesses
https://www.securityinfowatch.com/security-executives/article/21115196/physical-and-cyber-threats-collide-in-data-theft-incidents-at-nj-businesses

この事件では、アメリカ・ニュージャージー州の会社に実際に侵入して技術情報を入手した犯人の手口が明らかになっています。
まずは、他人の身分証明書を使用して不法侵入し、アクセスバッジを取得して何度も施設へアクセスできるようにしています。
そして、社内のパソコンにハッキング用のプログラムを仕掛けて社員達のログイン情報を取得し、リモートで目的の情報を手に入れる、と言ったものだったようです。
いわゆる「ハッカー」と言われる人々は、コンピューターに張り付いた引きこもりのような存在で、どこか離れた場所から犯罪を行うというステレオタイプなイメージは、もはや時代遅れです。

オフィスの正面玄関から堂々と出入りするハッカーを見つけ出すのも、その現実世界での不法侵入を防ぐのも、サイバーセキュリティの専門家とタッグを組んだ私たちが行う物理的防犯対策の役目です。
要所に設置する防犯カメラや入退室管理システムによるアクセスコントロールは、サイバーセキュリティの最前線の防御ともなるのです。

私たちがこれから直面するセキュリティをめぐる攻防を予見しつつ、年末のご挨拶とさせていただきます。
今年も皆さまには、大変お世話になりました。
どうぞ良いお年をお迎えください。

≫ 続きを読む

2019/12/30        キープランナー 代表   |    タグ: , サイバーセキュリティ , スマートフォン , 防犯カメラ , 入退室管理 , 電気錠 , セキュリティ , ロック

防犯対策が悪夢になる︖ - DIYセキュリティのナイトメアー・ビフォア・クリスマス

サッカー日本代表の南野選手のリバプールへの移籍は、久々にワクワクするニュースでした。
師走を迎えて冷え込んできた日本列島には、タイムリーにホットな話題です。
横浜や東京もさすがに寒くなる日が増えてきましたが、今年もホワイトクリスマスとは無縁なようです。
DIYセキュリティを悪夢にしないために 景気の停滞が懸念されているとはいえ、巷はすっかり年末商戦に突入しています。
海外でも、特にクリスマスがすっかり商業化されたといわれている北米では、直前までプレゼントを探す人々の買い物熱が盛り上がっているようです。

最近は、子供向けのハイテクおもちゃの紹介などに混ざって、スマートホーム機器もメディアでお勧めされることが多いようです。
しかし、先週ひとしきり話題になっていたのは、防犯対策に人気のスマートホーム機器による恐怖体験に関するものでした。
以下は、アメリカのABCニュースによる報道です。

Ring security camera hacks see homeowners subjected to racial abuse, ransom demands
https://abcnews.go.com/US/ring-security-camera-hacks-homeowners-subjected-racial-abuse/story?id=67679790

これによると、ミシシッピ州、ジョージア州、フロリダ州、テキサス州などの複数の家庭で、室内に設置したリング社のカメラシステムがハッキングされる事件が起きています。
中でも、8歳の女の子が見ず知らずの男にカメラ付属のマイクを通して「サンタクロースだよ~」と話しかけられている動画は、ホラーでしかありません。
当然、これらの被害家庭は、一家の日常生活を全てハッカーに監視されてしまっていたわけです。

調査を行ったリング社は、この一連の事件はユーザーのパスワードの問題で、リングのシステムへの不正侵入や機器のセキュリティの問題ではない、と発表しています。
このカメラシステムとは関係のないところから、何らかの方法でパスワードを手に入れた者による犯行だ、ということのようです。

結局、また甘いパスワード問題なのか・・・とうんざりされそうですが、ちょうどこの報道と前後して、以下のような記事も出されています。

Report: Hackers Have Created Dedicated Software to Break into Ring Security Cameras
https://www.securitysales.com/emerging-tech/cybersecurity-tech/hackers-ring-security-cameras/

Hackers Have Developed Software To Break Into Ring Security Camera Accounts, And It’s Working
https://securitytoday.com/articles/2019/12/12/hackers-have-developed-software-ring-security-cameras.aspx

どちらの記事も、ハッカー達がリング社製のセキュリティカメラにアクセスするためのソフトウエアを開発していたことが判明した、というものです。
どうやらリングのセキュリティカメラは、犯罪者のターゲットになっているようだということでしょう。

昨年アマゾンに買収されたリング社のITカメラは、日本のアマゾンサイトでも販売されているようです。
ハイテク好きの家族や恋人向けのクリスマスプレゼントに、スマートホーム機器を検討している人もいると思います。
上の記事によれば、2段階認証の設定が可能なようです。
使用に際しては、まずはその設定でセキュリティ強化が推奨されています。

スマートホーム機器でDIYセキュリティを検討する際は、機器選びや設定にも十分お気を付け下さい。

≫ 続きを読む

2019/12/21        キープランナー 代表   |    タグ:スマートフォン , 防犯カメラ , セキュリティ